宙SORAのブログ

③青森県の霊場・恐山「菩提寺」と宿坊「吉祥閣」宿泊レポート

①青森県の霊場・恐山「菩提寺」と宿坊「吉祥閣」宿泊レポート ②青森県の霊場・恐山「菩提寺」と宿坊「吉祥閣」宿泊レポート 翌日。 6時30分から始まる「朝のお勤め」の前に境内を散策。 霧と湯気で何とも言えない幻想的な空間が広がります。 一見恐そうなのですが、 実際に足を運んでみると、そうでもありませんでした。 「百聞は一見に如かず」ですね。 和尚さんもみなさん気さくで、とっても明るくて優しい人ばかりでした。 昨日は時間が無くて行けなかった、 「賽の河原」まで境内をぐるっと一周。 ちなみに恐山、という山は実はありません。 火口にできたカルデラ湖「宇曽利湖(うそりこ)」を中心とした、釜臥山、大尽山、小尽山、北国山、屏風山、剣の山、地蔵山、鶏頭山の八峰を総称して「恐山」と呼んでいます。 宇曽利湖の湖畔 6時30分から始まる朝のお勤めに向かいます。 この長い廊下の先が集合場所の地蔵殿。 優しい和尚さんの声で、この恐山の歴史を少し学んだあと、 読経を静かに聴きます。 「足を崩していいですよ~」ととても親切。 その後、地蔵殿のお地蔵さまの奥、後堂に祀られている円空作の仏像を拝むことができます。 宿坊に宿泊した者しか見ることができないので、これだけでもとても価値ある宿泊でした。 本堂へ移動。 本堂ではご先祖さまへの感謝と東日本大震災の犠牲者の供養をします。 本堂外観の写真を撮り忘れましたが、山門入って正面の一番奥ではなく、総門入ってすぐ左側にある赤い屋根の建物です。(山門正面は地蔵殿) 本堂の彫刻に目が行きました。一般的は龍や鳳凰を掘っていたりするところですが、何やら違う彫り物だ・・・と。 ちょうど宿坊にその説明が書かれていましたので添付。 「瓷(かめ)を割って友を救う」 という彫刻の題材。素敵なお話です。 その後、7時30分から小食/しょうじき(朝食)となります。 名前からすると少しなのかなぁと思ったら、 しっかりボリュームあり、でした。 この日、ラッキーなことに宿泊客は私たちとフランス人カップルの2組のみ。 カップルは次の予定があるらしく、朝食後すぐに旅立っていきました。 ロビーでのんびりしていると、おそらく住職さんらしい年配の和尚さんが「NHKで紹介されててた恐山の特集は見たか?」と聞かれました。見てませんというと、布を外し、DVDをセットして見せてくださいました。 20分ほどの映像を5人で見てみんな、号泣。 チェックアウト後に再び境内を散策。 昨日は閉門ギリギリに到着したため売店なども閉まっていたのですが、お札やお守りを販売していたのでいろいろとお土産などを購入。 昨日奥の院の不動明王の場所が分からなかったので 売店の方に教えていただきました。 「貴重品以外、荷物置いて行っていいよ」 とご親切に売店で預かっていただきました。 ここから奥の院へ上がります。 5分くらい、すぐです。 階段の途中から振り返って境内を見下ろす。 奥の院に到着。 そろそろ恐山を出発します。 5月中旬ですが、桜の花がまだ少し残っていました。 総門の横にある売店には風車やわら草履を売っています。 みんなここで購入して奉納するんですね。 車に乗って青森市内へ戻ります。 総門から車で1~2分手前にあるのが太鼓橋、「三途の川」です。 朝のお勤めでの話によると あの世に行くために三途の川を渡るときは、 誰にも見られてはいけないそうです。 そのため、暗闇の中、この橋を渡らなければならないそうです。 白い布は人々が無事に渡れるように掴むための手綱なんだそうです。 恐山、自分の目で確かめてみないと感じられないことばかりでした。 名前からして、もっともっと恐いところかと思っていたら、 全然違う場所でした。 確かに、爽やか~、とは言いません。 でも陰の場だけではなく、陰や陽、いろんな気が混じっている場所だなと思いました。 何よりも気になったのは、同行した霊能者さんに 「宙SORAさん、何代も前の前世は、恐山で広報してましたね」と言われたことでした。