宙SORAのブログ
占術は「答え」ではありません。あなたの判断力を磨く「武器」です。
迷ったとき、人は誰かに「答え」を聞きたくなります。
右か、左か。
進むべきか、待つべきか。
この感覚は、現代に限った話ではなく、人間が持つ普遍的な性質かもしれません。
20年以上、風水師として多くの方と向き合ってきた中で、ある光景を繰り返し見てきました。

占術が「答え」になると、何が変わるのか
占術を「答え」として使い始めると、ある変化が起きることがあります。
それは、自分で考えるプロセスが、少しずつ減っていくということです。
毎回、誰かに判断を委ねる。
毎回、「正解」を教えてもらう。
この状態が続くと、失敗する機会すら失ってしまうかもしれません。
一見すると、失敗しないことは良いことのように思えます。
しかし、人は失敗を通じて多くのことを学びます。
なぜうまくいかなかったのか。
次はどうすればいいのか。
この振り返りが、判断力を育てていきます。
失敗しない代わりに、成長する機会も失っていく。
そして気づいたときには、年齢を重ねても、自分で何も決められない状態になっているということが、実際にあるのです。
ある方の話

10年以上お付き合いのある方がいらっしゃいます。
この方は、決して怠けているわけでも、考える力がないわけでもありません。
ただ、長年にわたって「誰かに聞く」という習慣が続いた結果、判断の基準が自分の外に置かれてしまっているのかもしれません。
占術を「補助ツール」として使う人たち
一方で、占術の使い方が非常に上手な方もいらっしゃいます。
多くの場合、それは自分の軸を持っている経営者や、夢に向かってひたむきに努力をしているトップアスリートやエグゼクティブの方々です。
彼らは、重要なことはまず自分で考えます。
しかし、最終決断の前に、補足データとして、運勢を聞きに来られます。

興味深いのは、こうした方々は、占い師の言葉の中でも、「絶対に守るべきこと」と「参考程度でいいこと」の区別がつくということです。
たとえば、風水的に選んではいけない物件がある場合、どんなに気に入っていても購入を断念する判断をされます。
しかし、ビジネスなどにおいては、「できれば実行しないほうがいい」というアドバイスの時でも、リスクを覚悟で実行されることもあります。
この差は何から生まれるのでしょうか。
それは、相談者自身が、自己成長のためにリスクを負うべき「挑戦」と、単なる「判断ミス」との違いを理解しているからなのです。

占術は、専門知識の「上」に重ねるもの
占術は、それ単体で機能するものではないかもしれません。
たとえば、経営判断をするとき。
事業について深い理解を持っている人が占術を使えば、それは判断を補強する材料になります。
タイミングを確認し、見落としている視点を照らし、リスクを最小化する。
しかし、もし経営について何も知らない状態で占術だけに頼ったら、どうなるでしょうか。
実際に、こういうケースがあります。
● 占いで「今年独立したらいい」と言われて独立したものの、生計を立てられないまま苦しんでいる方。
● 吉方位を優先して新居を探した結果、好きでもない街に住むことになった方。
● 金融の知識がないまま、占いで投資を決めて損失を出した方。
これらのケースに共通しているのは、占術が判断の「主」になっていたということです。
占術は、すでに動いている車のハンドルを正しく操作するための道具のようなものです。
エンジンがかかっていない車を、ハンドルだけで動かすことはできないのです。

私自身も、同じ道を通ってきました
実は、私も4000万円の借金を抱えていた時期がありました。
それまで占いを信じていなかったのですが、藁にもすがる思いで占いに没頭したのが、この道を歩み始めたきっかけです。
ミイラ取りがミイラというか、嫌いだった占いがまさかの本業になり、早20年以上が経ちました。
最初のころは、初めて聞くスピリチュアルな話が神秘的で、とても面白くのめり込みました。
占術の習得には、2000万円以上を投じてきました。
借金を返しながら学ぶために、カップ麺だけで過ごす日々もありました。

その過程で、身の丈に合わない金額を支払ったり、費用対効果が合わない高額な商品を毎月購入していた時期もあります。
しかし次第に、それらが本当に必要なのか、疑問を感じるようになりました。
この経験を通じて、ひとつのことに気づきました。
占い結果が主役で、自分が脇役になってはいけない、ということです。
主従関係を間違えないこと。
主はあくまでも自分、占い師は従。
ただし、言うことを信じてもらえないと、占い師として助言した意味がありません。
あなたがあなたの人生の社長であり、占い師はあなたの優秀な側近です。
(戦国時代、占術家は武将の軍師として活躍していました)

操られてはいけないけれど、信頼関係は必要。
このバランスを見つけることが、占術を正しく使うということなのかもしれません。
判断の主体を、手放さないこと
何かがうまくいかなかったとき、こんな言葉を聞くことがあります。
「占いで大丈夫だと言われたのに」
「風水師の指示通りにしたのに」
この言葉が出た瞬間、判断の主体は、その人の手から離れてしまっているのかもしれません。
自分で決めていないことに対しては、人は責任を感じにくいものです。
責任を感じなければ、学びも生まれにくい。
学びがなければ、同じパターンを繰り返してしまうことがあります。
なぜ人は「答え」を求めてしまうのか
ここで、ひとつ誤解してほしくないことがあります。
人が占いに答えを求めるのは、怠けているからではありません。
むしろ、その逆です。
真剣に考えているからこそ、迷いが深くなるのです。
人間は、高い知能を持っています。
そのおかげで、選択肢を想像できます。
右を選んだらどうなるか。
左を選んだら、何を失うのか。
考えれば考えるほど、どの選択にも「理由」と「不安」が同時に生まれます。
これが、人間の宿命かもしれません。
動物は迷いません。本能に従うだけだからです。
しかし人間は、過去を振り返り、未来を想像し、「間違えたらどうしよう」と考えることができます。
この能力こそが、私たちを人間たらしめています。
同時に、迷いの源でもあるのです。
だからこそ、占術は古代から存在し続けてきました。
迷う存在である人間が、それでも判断し、前に進むために。
では、占術はどう使えばいいのか
ひとつの考え方として、こういう順序があるかもしれません。
まず、自分自身でしっかり考える。
その分野に関する知識や経験、情報を総動員して、判断を下す。
その上で、占術を使う。
占術で確認するのは、次のようなことかもしれません。
・他の方向性やアイデアはないか
自分では気づいていない才能や資質。問題解決のために使える強み。「無理だ」と思い込んでいたことが、実は得意分野だったと気づくこともあります。
・同じ思考パターンに偏っていないか
陥りやすい思考のクセ。不安になると途中で諦めてしまう、対立を恐れて言うべきことを飲み込んでしまう。そうした傾向を事前に把握しておく。
・実行する時期(タイミング)はいつか
何をするかだけでなく、「いつやるか」。今は準備の時期なのか、動くべき時期なのか。実行に最も適したタイミングを知ることで、判断の精度が変わることがあります。
占術は、このように使うとき、最も力を発揮するのかもしれません。
自分の人生を、自分で生きるということ
占術は、人生を代わりに決めるものではないと思います。
人は、迷い、悩み、ときに失敗しながら、少しずつ判断力と人格を育てていきます。
その過程は、遠回りに見えるかもしれません。
不安で、心細く、できれば避けたいと思うこともあるでしょう。
しかし、自分で考え、自分で決め、その結果を引き受けてきた人だけが、本当の意味で「自分の人生を生きている」と言えるのかもしれません。
答えを預けるためではなく、判断を取り戻すために。
占術は、そのためにあるのではないでしょうか。
一度、立ち止まって考えてみる価値は、あるかもしれません。
風水師 宙SORA
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