宙SORAのブログ

風水は「風水哲学」──形而上学(哲学)としてのもう一つの顔
風水師の宙SORAです。
金運、恋愛運、健康運──
「運がいい人と悪い人の違い」って、何なんだろう?
なんとなく“ツイてる”だけでは説明がつかない。
そんなふうに感じたこと、ありませんか?
実はその背景にあるのが、風水という目に見えない世界を読み解く“哲学”です。
“見えないけど確かにある”って、どういうこと?

形而上学(けいじじょうがく)という言葉を聞いたことはありますか?
英語では Metaphysics(メタフィジックス)。
ギリシャ哲学から生まれた言葉で、語源は…
Meta(〜を超えた)+ Physics(自然学)
=「自然を超えたものを考える学問」
つまり、目に見える現象の“背後”にある真理や原理を探る哲学です。
この概念は、日本語では明治時代に中国古典『易経』からこう訳されました。
「形而上者 謂道、 形而下者 謂器」
『易経・繋辞上伝』より
(見えない原理=道、見える現象=器)
つまり、
- 形而上=見えない世界・真理
- 形而下=目に見えるもの・現象
なんと、風水が扱うのはこの「形而上」のほうなんです。
なぜ風水は“哲学”とつながるのか?
風水は、「建物の配置」や「方位」を扱う実践的な環境学ですが、
その背後には形而上学と深く共鳴する思想があります。
1|「気」は形而上学の核心テーマ
風水の中心にあるのは、目に見えないエネルギー=「気」。
感じることはできても、測れないし触れられません。
でも確かに“ある”。
これは形而上学が扱う「魂」「霊」「存在」といった非物質的な力の探究と重なります。
「気の流れを読む」とは、「形の奥にある力=形而上の存在」を整えることなのです。
2|陰陽五行は宇宙の構造モデル

風水のベースにある 陰陽五行説 は、宇宙のバランスと変化を説明する東洋の知恵。
- 木火土金水の5つの要素
- 生・剋・比和の相互作用
- 天・地・人の調和(三才思想)
これらは単なる占いではなく、宇宙の秩序を読み解く東洋形而上学的モデルです。
3|場所の“使命”という発想も哲学的

風水では、ある土地や建物には「気の性質」や「運命」があると考えます。
- 龍脈(大地を流れるエネルギー)
- 明堂(気が集まるパワースポット)
- 穴(生命力が噴き出す場所)
これは西洋哲学で言えば、「トポス(場所論)」や「目的論」と通じる発想です。
場所にも、人にも、“見えない使命”がある。
それを読み解くのが風水なのです。
東洋と西洋の”形而上”が響き合う場所
風水・占術・哲学をまたぐ私たちのような立場から見ると、
東洋と西洋の“形而上学”は実はとても近いところで出会っています。
たとえば──
- 老子・荘子の「無為自然」
=あるがままに存在するという自然の真理 - アリストテレスの「目的論」
=万物にはそれぞれ本質と使命がある
▶ 風水ではこれを、「土地にも人にも固有の“気”と役割がある」と読み解くのです。
ここまでのまとめ
風水は、ただの環境学やインテリア術ではありません。
- 「気」という目に見えない存在を扱い
- 「陰陽五行」という宇宙モデルを持ち
- 「場所と運命の関係性」を読み解く
つまり──
風水=東洋的な形而上学である
というのが、この記事の本質です。
現実にも効くし、哲学的でもある──これが風水の魅力
風水は、現実の空間を整えながら、
“見えない力”に働きかける実践哲学です。

最後にひとこと──風水は「思考する技術」でもある
風水とは、空間に宿る“目に見えない力”を読み解く、東洋の形而上学である。
「開運テクニック」ではなく、「深く世界を読む眼差し」である。
それが、私が伝えたい「風水哲学」です。
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