風水鑑定の際、方位が悪い場合や、陰の気の強い場所などに水晶を置いて空間の気を調整することがあります。私の場合は出来る限りお札や開運グッズなどには頼らない風水鑑定を心がけていますが、どうしても悪い方位になってしまう場所には最低限の風水アイテムを使うことがあります。その中でも風水改善で一般的によく使われているアイテムといえば「水晶」でしょう。今回は水晶の置き場所と浄化の方法についてお伝えします。
風水アイテム「水晶」の効果
水晶は空間の邪気を吸収したり、乱反射して跳ね返したりしてくれる万能アイテムです。数ある風水グッズの中でも万能薬的な存在。
しかし“万能”なだけに置き場所や浄化を怠ると開運どころか逆効果、逆に不運が強まったりする最も簡単で、最も難しいアイテムです。
風水アイテムの水晶はガラス玉やアクリル、プラスチック製でもOK?
結論からいうとNGです。
水晶はパワーストーンの一種です。天然の石が持つパワーによって邪気を吸収したり、跳ね返したりしてくれるアイテムですので本物の水晶が必要です。ただし高価である必要はありません。天然石であればいいのです。
高価=効果が高い ということではありません。ただし一度購入すると不要になったとき「ゴミ箱に捨てるのはちょっと気が引ける・・・」(風水的にもNG)ため、処分しにくいモノでもあります。そういう意味では一生持っておく家族のようなアイテムとして、お気に入りの水晶を選んだほうがいいでしょう。
以前、ある高齢の女性から「以前風水師さんに見てもらって“家の四隅に水晶を埋めたほうがいい”と言われて買いました。本当に効果があるんでしょうか?」と質問されました。私は「ちなみにおいくらでしたか?」と尋ねると「120万円でした」と・・・。「四隅=4つで120万円!?」と聞くと「いいえひとつ120万円なので4つで480万円でした」・・・!!! あり得ません。風水アイテムは価格と効果は比例しません。本人が気に入るかどうかの問題はありますから100円というのも好きではありませんが100万円を超える風水アイテムが必要だとは私は思わないのです。100万円もあれば、インテリアの風水リフォームをしたほうがずっと運気が上がると思います。
では水晶の相場は?
あなたの人生を守護してくれる生涯の友や家族にもなる水晶です。さすがに「100円でもいいよ」とはいいがたいものです。相場としては1,000円~数十万円までなら許容範囲かなと思います。価格の基準は「本人の満足度」に比例すると思います。年収に関わらず1万円でも高いと感じれば高いし、10万円でも自分には価値があると思えばOKなのでしょう。室内の家具や家電の価格帯に合わせればいいと思います。高価格帯の家具や家電が多い人は水晶も高価格帯に。リーズナブルな家具や家電が多い人はリーズナブルな水晶が相性がいいと思います。水晶は産地によって透明度などが違い、価格もさまざまなため、自分で気に入ったものを選ぶとよいでしょう。転売することはほぼ無いでしょうから、本当に気に入ったものが見つかるまで購入しないほうがいいと思います。
中古はダメ!!
風水では基本的に中古商品を嫌います。特に水晶は、魔除けや浄化で使うアイテムです。前の持ち主の方が幸福な人であればいいかもしれませんが、どんな人が持っていた水晶かわかりません。
運は伝染するので、中古の水晶や、一般人から譲り受けることは避けましょう。尊敬する人や師匠、専門家の方から譲ってもらうことは良いかもしれませんが、前の持ち主の因果も一緒についてくる可能性もあるため、私はパワーストーン系は絶対に人から頂かないほうがいいと考えています。新しいモノを購入することをおススメします。
水晶の選び方
魔除けや浄化に使うのは無色透明の水晶がオススメです。
無色透明の水晶
針入り水晶
ブレスレットにする場合も邪気除けが目的なら無色透明な水晶を選びましょう。球形や下記画像のようなクラスターなどさまざまですがお好きなほうでよいと思います。私は目立たぬように設置するタイプなので小さな球形をよく使用します。
水晶クラスター
水晶はどこに置くのがオススメ?
最も効果があるのはもちろんのことですが“個別鑑定”してわかります。家族団らんのリビングが凶方位だったり、どうしても凶方位を寝室にするしかない場合なら、水晶に邪気を吸い取ってもらいます。それ以外にも気の流れが悪い場所や活性したい場所、邪気を軽減させたい場所などがあり、まずは以下の場所に置くとよいでしょう。
1.気の流れの滞っている空間(水晶で場を活性させる)
2.トイレ(不浄な空間の邪気を吸収)
3.寝室(魔除けアイテムとして跳ね返す)
4.玄関(気口を活性させる)
5.リビング(家庭円満を増強させる)
ただし置きすぎは禁物、「一家庭に水晶は2つまで」を推奨。
水晶の浄化方法おすすめ5選
1.海水(3.4%塩水)で浄化
海が近くにある人は海の水を汲んでくればOKです。水晶に吊るすためのフックなどがついている場合はサビやすいのでビニール袋に入れてから、間接的に浄化しましょう。これでも十分効果はありますのでご安心ください。
2.塩タッパで浄化
博多の塩など1キロをタッパに敷き詰めての浄化。数か月の間、その塩をつかって浄化をします。邪気をたっぷり吸い込んだ塩ですので、バスソルトや料理には絶対に使わないようにしましょう。せっかく取り除いた悪い運気を再び浴びてしまいます。邪気まみれの塩はキッチンで流水しながら流してしまいます。
3.流水で浄化
流れていることで浄化できるため、洗面所などで細く流水を流し、きれいにしましょう。何も問題の無いご家庭なら10分程度、因縁やトラブルを抱えていそうなら30分~時には1時間必要な場合もあります。ご自身の感覚で現在の状況に併せてやってみるといいですね。ちょっとした嫌な出来事が起こるなら、まだ浄化が足りないのかもしれませんので少し長めにしてみましょう。
4.セージで燻す
セイジが高額なのでこの浄化方法には好き嫌いがあると思います。しかしネイティブアメリカンの浄化方法なので一理あると思います。
5.さざれ水晶で浄化
小指の爪ほどの小さい石の塊です。さざれ水晶を敷き詰めた皿や箱に、水晶を入れて浄化します。お手軽な方法ですが、今度はさざれ水晶に邪気がうつりますので浄化が定期的に必要になります。
水晶を浄化する頻度は月1回・新月前後がいい
正確にいうと個人差があります。不運に遭遇しているご家庭なら頻繁に浄化が必要ですし、別に問題はないけど魔除けのために水晶を置いているというご家庭なら月1回でOKです。また厳密にいえば、置き場所によっても浄化する頻度は違います。
不浄な場、陰の気の強い空間であるトイレに置いてある水晶ならこまめに浄化したほうが「金運」「健康運」「人間関係や家庭円満運」を守ってくれるでしょう。
玄関に置いてある水晶なら玄関が風水的に整っている場合は月1回でOKです。
寝室は夫婦円満、子宝、未来運、心臓と共鳴する部屋ですので、そこに問題が起こっているなら小まめに浄化、通常は月1回の浄化をしましょう。
リセットするという意味のある新月の前後がよいでしょう。新月の日にできればベストですが忘れても新月近くのエネルギーを受けられますから、前後2日間で浄化できればOKです。浄化したあとは自然乾燥させましょう。できれば翌日1日間はエネルギーチャージをするため休ませます。太陽のエネルギーを受けると良いのですが、
直射日光は危険です。乱反射して火事になることもあります。太陽エネルギーを受けるのに直射日光に当てる必要はありません。
日中に明るい部屋に水晶をおいて1日休ませることでチャージできます。夕方に定位置にセットしましょう。