お正月の準備「三種の神器」とは
お正月を迎える準備といえば
●鏡餅
●しめ飾り
●門松
ですね。今回は門松について風水的におすすめな選び方、祀り方をお伝えします。
風水的によい門松は?~歳神様の依り代~
最近は色んなタイプの門松が販売されていますが、風水的におすすめなのは「本物の竹(松)」で作られているものでしょう。というのも、歳神様はこの竹や松を頼りにあなたの家を探してやってくるからです。
歳神様とは「福の神」or「貧乏神」!?
歳神様って一体どんな神さまなのでしょうか? 歳神様は年が明ける元旦の午前0時にやってくる「福の神」か「貧乏神」のことです。福の神さまが来れば、その年は豊かに、貧乏神さまが来れば、その年は貧乏になるとされています。しかしご心配なく。日本昔話にもあるように、たとえ貧乏神さまが来たとしても、1年を丁寧に生きることで、貧乏神も福の神になったりもしますが、まずは一年を健やかに過ごせるよう、門松もしっかり準備していきましょう。
門松に左右はある?「内こぼれ(内高)」「外こぼれ(外高)」
3本の竹のうち、下2本が同じ高さのものなら左右どちらも同じなので問題ないのですが、3本の高さが違う門松の場合は左右対称になるように間違わずに購入しましょう。同じ向きのを購入してしまうと以下のように置けません。この置き方によって意味が変わります。
外こぼれ(外高)
2本目が外側に来るように置く置き方です。(※地域によっては1本目が2本目の内側に来るためこちらを内高とも呼ぶそうです)
これは
邪気や災いを外に追い払うという意味があり、主に一般家庭の玄関に使用されます。
または
嫁に行って欲しい娘さんがいる場合にもこちらにするとよいようです。
内こぼれ(内高)
2本目が内側に来るように置く置き方です。(※地域によっては1本目が2本目の外側に来るためこちらを外高とも呼ぶそうです)
これは
お客様を呼び込む、福を招くという意味があり、主に会社や商店の入り口に使用されます。
または
嫁が来て欲しいご家庭もこちらにするとよいようです。
どちらでも好きな置き方で構いません。歳神様はこの門松を目印に降臨してくると言われますので、形式にこだわりすぎるより、「年神様を迎え入れるための準備という心で置く」ということが大切です。
毎年使いまわしてもOK?・・・毎年新しいものにしましょう
なぜ門松が松と竹でできているかの根本を学んでみましょう。
「松は千歳を契り、竹は万代を契る」といわれ年神様に永遠にお越しいただくための祈りのもの。であればプラスチックや布製ではなく、本物の松、本物の竹のほうが、風水師としてはおすすめです。
門松はいつから飾る?(松の内とは)
松の内と言われますが、そもそも松の内って何でしょう?
松の内とは正月を祝う期間のことです。神社本庁によると松の内は12月13日からですので、12月13日を過ぎると門松や鏡餅などの正月飾りをし始めて構いません。しかし日本でもクリスマス飾りをしているところも多いので、現実的にはクリスマスが終わったら飾りはじめるといいですね。
飾るのを避けたい29日と31日
29日は「二重苦」とも読めるため縁起が悪いとされ、31日は「一夜飾り」と言われ、正月の前日に慌ててやっつけ仕事で飾るのは神さまに失礼などと言われ忌み嫌われます。できれば避けたいですね。
いずれにしても一年の締めくくりです。バタバタ慌ただしく年末を迎えるより、余裕をもって一年を終わらせたいものです。終わりは、始まり、ですから、年末の過ごし方ひとつで来年の運勢も変わっていきます。新型コロナの影響で世界中激動の一年でしたが、歳の終わりは心を静めて穏やかに過ごされますように。
門松はいつ外せばいい?(松納め)、どう処分する?
松の内は12月13日からいつまででしょう?松の内が明けるのは地域により3日、5日、6日、15日などさまざまなようですが、一般的に関東は7日、関西は15日とされています。この松の内までが新年のあいさつをする期間です。前夜もしくは当日の朝に門松を外しましょう。神様の依代となったものですから粗末に扱わず、丁重に扱いましょう。取り外した門松は、近所のお寺や神社でどんど焼き(とんど焼き)に持っていきます。神社やお寺によっては日時が異なりますので事前に調べておくことをおすすめします。基本的には朝から受け付けてくださいますので、出勤前にでも持ち込むと良いでしょう。ちなみに2021年の松納めである1月7日は木曜、15日は金曜です。週末にとんど焼きを行っている社寺もあります。
ただし、大きいものは持っていけないし、たくさんありすぎると神社さんが処理しきれないこともあるので、その場合は小さく切るなどして、清めの塩を振り、半紙などの紙にくるんでゴミの日に出しましょう。
マンションなどで玄関に門松を置けない人は「門柱門松」がおすすめ
マンションなどで玄関先に床置きができないは、門や玄関の両サイドに設置する「門柱門松」がおすすめです。雄松と雌松の一対で用意します。狛犬と同じですが、向かって左が雄松、右が雌松にします。
雄松(黒松)と雌松(赤松)はどうやって見分けるの?
【雄松(黒松)】
●樹皮が黒っぽい
●葉が太く固い(ツンツンすると針のように痛いです)
●葉が長い
【雌松(赤松)】
●樹皮が赤っぽい
●葉が細く柔らかい(ツンツンすると葉がくにゃっと曲がります)
●葉が短い
スーパーでも販売していることがありますので、見かけたらツンツンしてみてください。意外とすぐに違いはわかりますよ。百聞は一見に如かずです。一度体験すると簡単に見分けられる達人になれます。
まとめ
いかがでしたか?本当はしめ飾りや鏡餅、おせち料理についても書こうとしたのですが、門松だけで十分なボリュームになってしまったので、別の記事にしますね。