宙SORAのブログ

橿原神宮|初代天皇神武天皇と日本の歴史を感じる旅

橿原神宮(かしはらじんぐう)は、日本の歴史を考えるとき、重要な人物が祀られている神聖な場所です。この記事では、橿原神宮がなぜ多くの人に愛され、訪れるべき場所なのかを探ります。橿原神宮の創建のいきさつや文化的意義、そして神聖な体験をする見どころを紹介します。

創建とご祭神

橿原神宮は、日本の初代天皇である神武天皇と皇后を祭神として明治23年(1890年)に創建された神社です。神社は、神武天皇が即位されたとされる奈良県橿原市の畝傍山の東南に位置しています。この神社は、日本の国家の成り立ちと深い繋がりがあり、神武天皇の精神を今に伝える重要な文化的象徴となっています。創建から134年を迎えた2024年時点で、橿原神宮は歴史と伝統を今に伝える貴重な場所とされています。

ご祭神

神武天皇(じんむてんのう) 媛蹈韛五十鈴媛皇后(ひめたたらいすずひめこうごう)

初代天皇「神武天皇」について

神武天皇は、天照大神の五代目の孫で、日向国(現在の宮崎県)高千穂に生まれた四人兄弟の末っ子で、本名を神日本磐余彦火火出見天皇(かむやまといわれひこほほでみのすめらみこと)といいます。
45歳のとき兄弟と諸臣との会議を経て、「一部の国つ神や士着の豪族たちで荒れている地上界を平和にしたい」という天照大神の意思を実現させるため、東征(東方遠征)を決意しました。しかし、東征は困難を極め、三人の兄を亡くしましたが、それでも諦めず、困難を乗り越えて勝利を収め、後に初代天皇として即位しました。

媛蹈韛五十鈴媛皇后(ひめたたらいすずひめこうごう)について

諸説ありますが、橿原神宮では事代主神(ことしろぬしのかみ)と玉櫛媛(たまくしひめ)の子とされています。
※この事代主神がややこしいのですが、『古事記』では大物主神(おおものぬしのかみ)にあたります。

橿原神宮の見どころ

橿原神宮には数多くの見どころがありますが、特におすすめのスポットを参考情報を基にご紹介します。

第一鳥居と表参道

橿原神宮への入口を飾る大きな第一鳥居。そこから続く表参道は約300mあり、両側に樫の木が並んでいる美しい参道です。鳥居の形状は「明神鳥居」で、木の風合いを生かした素木造りになっています。現在の鳥居は令和2年に修築されたものだそうです。

本殿・内拝殿と外拝殿

一般的に、神社において参拝者が直接本殿を拝むことはできず、本殿の手前に設けられた拝殿から参拝します。橿原神宮には、内拝殿(ないはいでん)と外拝殿(げはいでん)の2つの拝殿があり、通常、一般の参拝者は外拝殿から本殿を拝します。
御垣内参拝(当日受付可)を申し込めば、神聖な内拝殿にて玉串奉納と御拝礼(参拝)ができます。
橿原神宮の中心的な建築物であり、厳かな雰囲気が漂います。

外拝殿から内拝殿を望む

ちなみに本殿は、京都御所にあった内侍所(ないしどころ)を移設したものです。

大絵馬

橿原神宮の大絵馬は、昭和35年(1960年)に制作されて以来、毎年11月末には次の干支に変わるそうです。その大きさはなんと、通常の絵馬の1600倍、畳14枚分だそうです。(もはや大きすぎてよくわかりませんね)2012年からは、奈良県生まれ橿原市在住の日本画家・藤原静宏さんが原画を担当しているそうです。

2月11日は最も重要な祭典「紀元祭」|建国記念日

橿原神宮の「紀元祭」とは、日本の建国を記念して毎年2月11日に行われる重要な祭典です。『日本書紀』によれば、この日は日本の初代天皇である神武天皇が橿原神宮の地に即位された日とされています。
この祭典では、神武天皇の偉業を讃え、日本の繁栄や国民の幸せ、そして世界平和を願う祈りが捧げられます。紀元祭は、天皇陛下の代理として勅使が参列し、特別な儀式が執り行われる、非常に格式高い行事となっています。

「勅使」とは?「勅祭社」とは?

勅使(ちょくし)
天皇陛下から派遣される使者のことです。勅使は天皇陛下の代理として、神社の祭典や公的な式典に参加し、天皇陛下の意志や祝辞を伝える役割を担います。勅使が派遣される祭りは格式や重要性が高いということです。

勅祭社(ちょくさいしゃ) 天皇陛下から勅使が派遣される、特に重要視される神社のことを指します。全国約8万社の中で勅祭社は16社です。勅祭社には以下の神社で、伊勢神宮は別格なので含まれません。
上賀茂・下鴨2つの賀茂神社(京都府)、石清水八幡宮(京都府)、春日大社(奈良県)、熱田神宮(愛知県)、出雲大社(島根県)、氷川神社(埼玉県)、鹿島神宮(茨城県)、香取神宮(千葉県)、橿原神宮(奈良県)、近江神宮(滋賀県)、平安神宮(京都府)、明治神宮(東京都)、靖国神社(東京都)、宇佐神宮(大分県)、香椎宮(福岡県)。これらは勅祭社として特別な位置づけを持つ神社で、それぞれが日本各地の伝統や文化に深く根ざしています。

期間限定「頭推大刀御朱印」初穂料1,000円

宝物館の特別展「橿原神宮の奉納刀」(令和6年1月1日~5月12日)にあわせた期間限定の御朱印です。
御朱印に描かれているのは柄頭が拳のようにふくらんだ七世紀頃(古墳時代後期)の大刀で、儀礼用といわれています。神武天皇の画はしばしばこの頭椎大刀を身に着けた姿で描かれます。もちろん通常の白い御朱印(500円)もいただけます。

おすすめのお守り・授与品

開運延寿御守(1,000円)

橿原神宮のメインとなるお守りは、ご神徳でもある紫色の「開運延寿」のお守りです。

「やたがらす健康守」

その次に人気なのは「やたがらす健康守」(500円)。巫女の方に教えていただいただきました。
神武天皇が東征で道に迷ったとき、天照大神が八咫烏を道案内として差し向けたという逸話があります。神武天皇を助けた三本足のカラスです。

右:神武天皇御一代記|マンガ(1,000円) 左:橿原神宮由緒略記(1,000円)

神様系の歴史は、とても複雑なので、文章で読むと時間がかかりますが、右の青い本はマンガになっていて、とってもよくわかりました。個人的におすすめの一冊です。さらに橿原神宮の年中行事なども学びたい人は、左側の赤い本「由緒略記」があります。

干支延寿箸(一膳1,000円)

今年の干支だけでなく、自分の好きな干支でいただけます。自分の干支だったり、四柱推命を鑑定してもらったら自分の用神(必用な神となる干支)が分かりますので、その干支をいただくといいでしょう。それよりも、実際にこのお箸、とても使いやすいので普通にお箸の新調としてもおすすめです。

アクセスほか

近鉄橿原神宮前から第一鳥居までは徒歩で8分ほどで着きます。

歩いていると目の前に大きな鳥居が見えてくるのですぐにわかります。