宙SORAのブログ

伊勢神宮/朔日(ついたち)参り 2024

まずは禊場「二見輿玉神社」にて心身を清める

新しいお札をいただくために、毎年1度以上は参拝する伊勢神宮。職業柄「奇門遁甲/きもんとんこう」の吉方位を見て、立春明けの吉方位で参拝させていただいてます。今年はちょうど閏年の日に吉方位がありましたので、一泊二日で伊勢に行ってきました。最初は、心身を清めるための禊の場である「二見輿玉神社/ふたみおきたまじんじゃ」へ。

宇治山田駅からレンタカーを借りて8:30ごろ到着。
夫婦岩を眺めながら本殿に向かいます。

岩戸塩工房にて工房見学

次は外宮に向かおうと思ったのですが、ふと思い出し、二見輿玉神社近くの岩戸塩工房へ。

ここでは伊勢の海水を昔ながらの製法で、余計な手を加えず、海水を薪で煮詰めていきます。

15~20時間かかるそうです。上記の量の塩を作るのに必要な海水は1トン。

こちらのお塩は、クリーム色をしています。海藻の色だと思っていたのですが、マグネシウムや鉄分の化学変化によるものだそうです。おむすびをこの塩で握ると、すごく美味しいのでぜひ試してみてください。ここで購入しなくても、内宮の参道「おはらい町通り」でも販売していました。

次に外宮です。神社はすべてですが、こうしてたくさんの神社を参拝するときは、外宮と内宮だけでも午前中に参拝したいものです。少し寄り道しましたから、まっすぐ外宮に向かいました。

外宮のほかにも、境内にある神社を参拝します。
ご正宮⇒多賀宮⇒下御井神社⇒土宮⇒風宮⇒四至神
伊勢神宮は125社の総称ですが、内宮・外宮の2つのご正宮と、14の別宮、43の摂社、24の末社、42の所管社があります。毎年1泊2日の場合は2つのご正宮と11の別宮は必ず参拝し、摂社・末社・所管社は毎年の旅程に合わせて参拝ヶ所を変えています。二泊三日の場合は、奥伊勢にある3つの別宮(瀧原宮・瀧原並宮・伊雑宮)も参拝し、14別宮をすべて巡るようにしています。

社務所にて、式年遷宮の造営資金の奉納と、神楽殿で御祈祷を申込、祈祷と御垣内参拝を終えて、昼食休憩へ。

100年以上続く老舗「まめや」

車があるときは、行動範囲も広がります。創業は大正12年、100年以上続く老舗「まめや」さんにて伊勢うどんをいただきました。伊勢うどんは真っ黒なので味が濃く見えるのですが、甘いのが特徴です。そして伊勢うどんはとにかく柔らかい!讃岐出身の私は、初めて食べたときビックリしましたが、今は伊勢うどんファンです。まめやさんの伊勢うどんは、これまで食した伊勢うどんの中でも特別柔らかかったです。うどんが「ふわふわ」という表現がしっくりきます。外宮に対して、宇治山田駅の反対側にあるため、観光客より地元の人でにぎわっていました。

午後は主に「別宮」参拝

続いて、まめやさんにほど近い「月夜見宮」から「倭姫宮」「月讀宮」へ。「ツキヨミノミヤ」は外宮の別宮「月夜見」と内宮の「月讀宮」がありますが、下記画像は「月讀宮」4つの社が横に並んでいる配置です。参拝は向かって右から2・1・3・4となりますので、右から2番目から参拝します。右から2番目の社だけ、少し大きいので、参拝される際は、ぜひその建物の大きさもチェックしてみてください。

初日終了~宿へチェックイン

この後、猿田彦神社に参拝し、初日は終了。夕方遅くまでは参拝しないほうが良いので、早めに宿に入ります。猿田彦神社さんあたりで、ちょうど雨が降ってきました。最初の天気予報では降水確率100%でしたので、しっかり傘を持ってきましたが、猿田彦さんで使うまで、雨に降られずに参拝できました。
宿では早めの食事を希望したのですが、伊勢神宮は「朔日参り」の風習があるため、宿泊者も多く、19:30からの食事となりました。チェックインから3.5時間もあったので、食前酒も兼ねて、旅館近くのBARでカンパイ。その後、温泉に浸かってゆっくりしてからの夕食となりました。せっかくなので伊勢の地ビール「神都麦酒」と伊勢エビ、松坂牛を堪能し、早めの就寝。

内宮の早朝参拝

朝は5:30集合&出発で内宮に向かいます。夜明け前の宇治橋鳥居が美しい。

ご正宮⇒荒祭宮⇒四至神⇒風日祈宮⇒大山祇神社⇒子安神社と参拝。ご正宮での御垣内参拝、公式サイトでは朝8時からとなっているのですが、朔日だけなのか、6:30ごろから御垣内参拝をさせていただけました。私は残念ながら早朝参拝にはシューズで行ったため、後ほどになりましたが、きちんと正装で参拝した参加者さまは、この日1番の御垣内参拝をすることができ、垣根の外から見ていた私も、なんだかジーンときて、とても感動しました。(撮影禁止のため、画像はありません)

赤福の朔日餅(ついたちもち)

早朝参拝を終えてから赤福本店へ。1日限定で、毎月異なるお餅が販売されます。3月はよもぎ餅でした。整理券が配られるので、手に入らないかな~と思っていましたが、参加者さんが本店まで行って購入してきてくれました。赤福だからこしあんかと思ったら粒あんでした。甘さ控えめでとても美味しい。百貨店でも手に入りますが、せっかく来たので本店で購入できるのは嬉しいですね。

8:00頃「神馬牽参(しんめけんざん)」

これまでにも馬舎にいる馬には出会ったことがあるのですが、ご正宮で参拝するのを見るのは初めてです。この馬は、天皇陛下から奉納された馬たちで、毎月1日、11日、21日の朝8時ごろ(外宮は8:15分ごろ)に正装した馬が神前にてお参りする様子が見られます。

一旦旅館に戻り朝食&チェックアウト

神馬のお参りを見たあとは、一旦旅館に戻り、朝食タイムです。

1時間ほどゆっくり食事を堪能し、荷造りをしてチェックアウト。再び内宮へ戻ります。ここで「滝祭宮」を参拝したあと御祈祷をします。1日なので混雑しているかと思いましたが、以外にも少なかったです。考えてみるとそうですね。「朔日参り」をする人は、伊勢神宮が大好きな人たち。多くの参拝客は、とっくに今年のお札を持っているのですね。お神楽は人数が少なかったものの、なんと「別大々神楽」でしたので、舞は3曲ありました。正座の苦手な私には、正座椅子は欠かせないアイテムです。

密かなパワスポ「饗土橋姫神社」

宇治橋鳥居に立って、駐車場のほうをまっすぐ見てみてください。駐車場の奥に神社があるのが見えます。「饗土橋姫神社」です。宇治橋鳥居を守っている神様です。宇治橋から先に邪気が入らないように守ってくれています。にぎやかな場所にあるのに、ここに入ると、神社の真上だけポッカリと空が見えて、とても清々しい気持ちになります。もしお時間があれば、一度足を運んでみてください。

「おはらい町通り」で昼食&自由時間

すべての参拝を終え、あとはゆっくり昼食と自由時間を楽しみます。参拝がもちろんメインですが、旅の醍醐味は、美味しい食事とお土産、散策ですよね。おはらい町通りも大勢の人でにぎわっていました。観光地は人がいてこそだな~とコロナ禍を体験してしみじみ思います。活気が戻ってきたのを見るとなんだか嬉しくなりますね。

昼食でよく訪れるのが、宇治橋鳥居すぐの「えびや大食堂」さん。お気に入りは「雲丹とあわび海宝丼」。

帰路は観光特急「しまかぜ」

ちょうど夕日が見える時間に運行される、観光特急「しまかぜ」に乗って帰ります。

今回は本革シートで電動リクライニングのプレミアムシートを予約。まるで飛行機のファーストクラスのような座席です。通常の特急料金に840円(宇治山田~鶴橋)追加するだけなので、とってもお得です。

祈祷札は翌朝神棚へ

帰宅後は夜なので、テーブルなど少し高い場所にお札を置き、翌朝神棚に設置します。

まとめ

毎年参拝しますが、毎回新しい発見や、新しい体験があります。今回も、これまでとは違う体験がいくつもあり、参拝ツアーを主催しながら勉強をさせていただいているなあと感じます。昨年、神社検定の壱級にようやく合格しましたが、こうしてツアーなどで説明させていただける機会をいただけるので、勉強してきたことを役立てられてうれしく思います。

伊勢神宮は神社本庁に所属する、約8万8千社の神社のトップ、「日本人の総氏神様」です。いろんな場面で陰と陽の2つを学ぶことができるし、地理学としての風水を深める上でも、神社仏閣の勉強は、風水との共通点も多く、とても興味深いものがあります。祈りの心は、開運にも幸福にもつながります。天災や戦争の無い、平和な世の中を願っています。