宙SORAのブログ
日本三大聖天のひとつ、宝山寺(生駒の聖天さん)~歓喜天・不動明王~に初参り
聖天さん(大聖歓喜天)とは
自宅・職場ともに、氏寺さんが歓喜天さんの私。
地元、福島区にある了徳院こと浦江聖天さんに通うようになって、かれこれ20年近くになります。福島の聖天さんは本堂に十一面観世音菩薩(大聖歓喜天)、頭がゾウの姿で有名なガネーシャが祀られています。隣の不動明王堂に不動明王が祀られています。
こちら、生駒の聖天さんこと宝山寺のご本尊は不動明王。鎮守神として向かって左隣の聖天堂に歓喜天(聖天)さんを祀っています。
どちらも聖天さんは秘仏なのでお姿を拝見することはできません。
鳥居まで真っ直ぐ続く石段はなかなか立派です。
この日はどうやら参道周辺のお店は定休日らしく、貸切気分でした。
実は初めて参拝する場合、いきなりお願いごとをするのではなく、まずは心してご挨拶をするのが良いらしく、賑やかな時よりもご挨拶が神仏に届きやすいそうです。 お願いごとは、ご縁が繋がってから、というのは人間関係でも同じですね。
参拝の時お堂の周りに誰もいないのは「人ばらい」と言い、 神仏が受け入れてくれた証ともいわれます。
なにぶん宝山寺は初めてなので、定休日があるとも知らずに来たのですが、かえってこれが良かったみたいです。
宝山寺にいざ初参り
山門をくぐると、境内模型がありました。本堂までならすぐそこですが、奥の院まで行くならなかなか広そうです。
本堂は不動明王
降ったり止んだりの小雨。少しの雨は浄化の雨、禊のための雨らしく、歓迎されているとも言われます。もし大雨ならば、招かれざる客の意なので、せっかく来たとしても、私は参拝をあきらめて帰ろう思っていました。この日は傘がいるかいらないか、くらいの雨でしたので、「人ばらいのための雨かな」と判断して参拝させていただきました。
参拝はどんなに遅くても夕方4時までに
今回参拝させていただいたのは、この近くで風水講座のお仕事を頂いたのがきっかけ。午前中に講座をしていたため、参拝は午後からとなりました。
その場合、どんなに遅くても、夕方4時までには社寺からは出た方がいいのです。(どこの社寺でもおなじ)
初詣などの賑わっている時は深夜でも構いませんが、基本的に霊験あらたかな場所というものは、暗くなってくると邪気も寄ってきやすいものです。修行を積んでいる人ならまだしも、一般の我々はあまり夕方以降は足を踏み入れないほうが良いと思います。
ですから基本的には早朝参拝、午前中の参拝がワタクシ個人的にもおススメしています。
いずれにしても、初対面(初参拝)なのであまり写真をパチパチ撮ることを控えました。聖天さん、願いを叶える力が強い分、厳しい神さまでもあります。嫌われたら大変なので、写真部出身だった私ですが、今回はあまり写真がありません。あしからず。(また次回の参拝の時に記事を書きたいと思います)
一気に奥の院まで
ということで、午後からの参拝だったこともあり、足早に奥の院を目指します。長い長い地蔵道の両サイドには何百体ものお地蔵さんが並んでいました。(画像なし)境内にはアチコチに5円玉の両替が置いてあるので、一体一体のお地蔵さんに「チャリン、チャリン」とお賽銭を入れて進む人を見かけます。
無事、奥の院本堂のお不動さんにもお参りし、その裏手にある大国堂の前から街を見下ろす風景はとても素敵でした。
降ったり止んだりの雨も、奥の院周辺にいるときだけはピタッと止んでくれており、ありがたいな~と感じました。
天候から神さまのメッセージを聴く
実はこうした天候などで、「おみくじ」のように誰でも神さまのメッセージを受け取ることができます。
私の場合は、近所の氏神さま以外に参拝するときは、
「今の自分の生き方はどうなんだろう。果たして本当に人の役に立てるような生き方をしているだろうか。それとも、神さま、仏さまから見たら、まだまだ怠けていたり、煩悩があるのだろうか?」と考えながら向かっています。
雨から晴れ間が出たり、風が吹いたり、虹が出たりなんかすると、誰でも嬉しくなってきますよね。もちろん私もです。
ですが、何もかもをよい風に解釈しようと思えば、なんでも良くなってしまう(神様に歓迎されてる♪)になってしまうので、どうか素直な心の目で判断して欲しいと願います。
私の場合、風水師という仕事をしている手前、少しでも煩悩があれば、すぐにマイナスなメッセージがやってきます・・・。
以前は賽銭箱の前でスズメバチに追いかけられ、走って逃げたこともありますし、参拝しようとしたら雨、諦めたら晴れ、を3回繰り返し、行くことを断念した神社だってあります。
人間は神ではありません。日々いろんなことを考えたり、迷ったりしながらも、昨日より今日、今日より明日、少しでも良い人間になろうと魂を磨くためにこの世に生まれてきている、私はそう考えて日々生きています。
遠くの空は晴れている
今は雨が降っている(悩んでいる人)も、諦めずに解決法を考えれば、いつかきっと晴れる日が来ます。私もこの仕事になる前は、なんども「もうダメだ」と人生を諦めそうになりました。
でも、生きてて良かったです。ダメだと思ってから勉強したり、努力したり、人に助けてもらったおかげで、私の人生観も性格もまるっきり変わりました。私の心が変われば、同じ毎日でも世界は違って見えてきます。
信仰する、というよりも、そうした哲学(※1)を教えてくれるのが宗教の良いところだと、私は思うのです。
帰り道は、どんどん晴れてきて、夕日が差し込む快晴になりました。
※1: 哲学とは人生・世界、事物の根源のあり方・原理を、理性によって求めようとする学問。
番外編 ~蕎麦食処・六根亭~
時間の無い中で、現地に行ってから周辺が定休日だと知り・・・ランチのできるお店を探して歩きました。ほとんどお店が閉まっている中、ようやく見つけたのは、なんと一の鳥居前(笑)。
せっかく聖天さんに来たので、聖天さんのシンボル「巾着と二股大根」をアレンジした「巾着六根蕎麦セット」を頂きました。
うんちくですが、巾着は聖天さんが持つ砂金袋で「商売繁盛」を、二股大根は諸説ありますが、「無病息災、夫婦和合、子孫繁栄」などの意味があります。