宙SORAのブログ

風水クイズ|究極の選択!「吉方位の汚部屋」と「凶方位だけど素敵なインテリア」なら風水的にどちらが開運するでしょう?

方位にとらわれすぎないで!~吉方位・凶方位~

風水を学んでいくと気づくのですが、風水と一口に言っても、実はいろいろなカテゴリーに分かれています。

よく似たイメージで例えると「パソコンを習いたいです」という問い合わせに似ています。パソコンと一口にいっても、ワードやエクセルなどのオフィスソフトを学べば、文章で記録したり、表計算をしたりできますね。インターネット検索を学べば、世界中にある情報を自宅にいながら調べることができます。また、ブログやSNSを学べば、自分の考えや思いを発信したり、いろんな人とオンラインで交流できるようになります。イラストレーターなどの描画ソフトを学べば絵が描けますし、カレンダー機能を学べば、スマホがスケジュール帳になります。ノートパソコンは薄っぺらい板のような形ですが、中身は宇宙ほどどこまでも学びの範囲が広がっていきますよね。
風水も実は同じような感じなんです。一般的なイメージは「カラーと方位」だと思うのですが、それは風水の、ほんのほんの一部にすぎません。では、いきなりですがあなたに質問です。

吉方位だけど散らかった部屋と、凶方位だけど整ったインテリアでは、どちらが開運しますか?

例えば八宅派風水の場合、8タイプのエネルギーの種類があります。

四吉方位

生気:仕事運・金運
天医:健康運・精神的な成長・努力が実る
延年:長寿・対人関係・恋愛
伏位:安定・家庭円満

四凶方位

禍害:慢性疲労、雑事に振り回される
六殺:怠け者になる、試験に落ちる
五鬼:イライラして喧嘩が増える、霊障
絶命:破壊的、絶望・失意

上記の部屋が「天医」(健康運と精神的な成長)の吉方位の部屋だとします。

上記の部屋が「五鬼」(イライラして喧嘩になる)の凶方位だとしましょう。

風水は「環境から受ける影響を体系化した学問」ですが、写真だけ見てみましょう。

この散らかった部屋↑と

この整った部屋↑です。

「環境が五感に与える影響で、私たちの心や気持ちが変わり、運命に影響する」ということを教えているのが風水ですが、画像だけ見ると、どちらが運命がよくなりそうでしょうか?

結論:凶方位でもスタイリッシュな空間が汚部屋の吉方位より開運する場合がある

風水師 宙SORAとしては20年間風水鑑定をしてきた経験則から
五鬼であっても、整ったスタイリッシュなインテリアのほうが幸福になる
と考えています。
風水は占い的な側面と、五感や脳科学といった住環境から鑑定する環境学的側面の両方があります。占い的に吉方位だったとしても、暮らしていて楽しくて快適でなければ、運を引き寄せることはできないでしょう。それならば、たとえ凶方位でも、スタイリッシュなインテリア空間に暮らせば、毎日快適に暮らせるため、五感から受け取る環境刺激がよいのですから、漢方薬のように、住環境が運気を上げてくれます。建築家やインテリアコーディネイターさんの意見は、まさに巒頭風水なのです。
暮らしやすさや快適さを無視した吉凶方位の風水では、住みづらく、生活動線も悪くなってしまいます。
私が勉強してきた、シンガポールや香港では、高級ホテルの多くに風水師が監修していますが、とても快適で、美しく、居心地の良い空間になっています。こうした「良い気」の流れるリラクゼーション空間にするのが風水です。

掃除だけではなく、日当たりや風通しなどの環境も考慮して

必ずしもではありませんが、吉方位である生気や天医であっても、薄暗かったり、換気をしていない場合、エネルギーは滞り、運気は弱ってしまいます。日当たりや風通し、夜にはライティングなどの照明の工夫など、一度きりの人生を、最高に素敵で快適に暮らすためのベストを選んでいきます。一見贅沢なように思うのですが、自宅を世界で一番大好きな空間にすれば、外食や旅行に行くのと同じくらい自宅で過ごしたくなり、結果的にエコです。2019年に始まった新型コロナウイルスで、世界中が「ステイホーム」になりましたが、インテリア風水を整えておけば、自宅にいても快適に過ごせます。
リモートワークの人も増えましたから、住環境を整えて開運に導く風水は、今後ますます必要とされそうです。

理気風水(占い風水)だけでは風水鑑定は未完成です

冒頭の風水の分類に戻ります。
風水にはさまざまな分類法がありますが、今回は「巒頭(らんとう)風水」と「理気(りき)風水」についてお話しします。
巒頭風水は、物理的に目に見えるものから、良し悪しを判断する風水です。

龍気(エネルギー)は風に乗ってやってくる

風水の語源は「蔵風得水(ぞうふうとくすい)」ですが、晋代の学者である郭璞(かくはく)が書いた『葬書』に

気は風に乗り、水に隔てられれば止まる

ことが書かれています。つまり、風水鑑定は、インテリアの風水鑑定の前に、自宅の周辺を地図や歩いて確認し、その物件の玄関や窓から入る「気エネルギーの質と量」をチェックするのが先決というわけです。

風水鑑定は物理的な風水「巒頭」と占い的な風水「理気」の2つで陰陽ワンセット

巒頭風水

「地理風水」とも言われ、実際の環境を見て、気エネルギーの大きさや強さを確認します。


鑑定する地域にもよりますが、近くに山や川があれば、山脈の形や河川の形状を確認して、山龍や水龍の良し悪しを風水チェックします。自然環境が土砂崩れや河川の氾濫が起きるような場所は、いくら駅に近いとか、大型ショッピングモモールがあって便利だとしても、風水的には良くない土地です。
都心部では、道路や線路を河川に例えて鑑定します。風水師は河川や道路・線路を「地球の血管」と考えています。道路の幅や交通量などが、血液量と似ていて、気の強さやエネルギーの大きさを確認します。気は強ければいいというものではありません。人間も高血圧になると脳出血など起こしてしまいますから、依頼者が望む人生に応じたベストバランスに調整するものです。有名になりたい人や、大企業の社長を目指す人と、定年後に家族とゆっくり過ごした人では、風水的な吉相地も異なってきます。
ほかにも、電柱や街路樹、お隣さんや向かいの家との距離や高さ、カタチなど、風水鑑定する場所は、実は室内よりも、屋外のほうが多岐にわたります。

理気風水

次に、一般的に風水のイメージはこちらの「理気風水」でしょう。玄関の向きや、居住者の生年月日、または物件の完成年月から、その家が持つ吉方位・凶方位を割り出していきます。

吉方位は人が行動するエリアとして使うと運気が上がり、凶方位は静かにしたり、水に流すとよかったりします。(実際は学派によって風水調整は異なるため複雑に組み合わせます)
たとえば八宅派風水のインテリアの配置はこのようになります。

吉方位に配置すると良いインテリア

玄関
寝室
リビング
ワークスペース
子供部屋

凶方位に配置すると良いインテリア

凶運を、水に流したり、火で燃やしたり、収納で閉じ込めます

キッチン
バスルーム
トイレ
洗面台
クローゼット

2つの風水鑑定でワンセット

こんな感じで、占い風水だけではもったいない。せっかく風水鑑定するのなら、物理的な環境風水も調べてもらうといいでしょう。吉方位や凶方位にとらわれすぎると、暮らしにくいインテリア配置になってしまいます。それはもはや風水ではありません。

住環境としての巒頭風水を優先して鑑定し、理気風水でインテリア風水に微調整を加えていく。このように取り入れると、美しく開運する空間づくりになります。

皇帝のための風水だったことをイメージして

風水は都城の建築(首都の建設)のために使われてきました。皇帝が国を敵国から守り、繁栄に導くためです。
あなたの部屋が、皇帝の部屋としてふさわしいかをイメージしてみてください。

整えていけば、必ず運命は変わります。スタイリッシュな空間に10年暮らしても、散らかった部屋で10年暮らしても、価値観や気持ち、生き方は変わらないでしょうか?あなたが、「どんな家でも理想の家に暮らせる」としても、今のインテリアですか?もし「違う!嫌だ!」というなら、風水の知識をぜひ取り入れてみてください。

即効性もありますが、風水環境は漢方のように、長期間にわたってじわりじわりと運命を高めてくれます。

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