奇門遁甲(方位術)とは
こんなことができると知っていますか?
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奇門遁甲は吉方位をしるための方位術です。欲しい運気、例えば金運、恋愛運、旅行運、受験合格、健康運など、目的別の吉日&吉方位を選ぶことができます。
奇門遁甲の歴史と基本
奇門遁甲とは
奇門遁甲(きもんとんこう)は、中国の伝統的な占術の一つで、風水術や易学、陰陽五行思想を基にしています。奇門遁甲は、「奇門」と「遁甲」の二つの要素から成り立っています。
「奇門」と「遁甲」
「奇門」は直訳すると「奇妙な門」つまり不思議な門という意味を持ちます。ここでいう「門」とは特定の時間と方位のことです。この門を通じてエネルギーの流れにアクセスすることで、運気を上げることができるとされます。
「遁甲」については諸説ありますが、「六十干支」という天地のサイクルの中を基にした時間の流れを読みます。甲は天干の始まりとして皇帝などの指導者を表します。また、甲は木の五行である「甲」は、刀剣に例えられる庚金によって剋されるため、保護や隠蔽が必要であるという考えに基づいています。
奇門遁甲は、時間と空間のエネルギーを読み解き、その流れを利用して最適な行動を選択するための方法として古くから使われてきました。一言でいえば、特定の時刻と方位を選んで行動することで、物事を有利に進めるという占術です
諸葛孔明と奇門遁甲
奇門遁甲は中国の古代戦略と占術に関わる知識で、諸葛孔明が奇門遁甲を活用していたことで有名です。諸葛孔明は中国史上最も偉大な軍事戦略家の一人として尊敬されています。三国志時代の蜀国の劉備に仕える軍師として、奇門遁甲の研究者としても知られています。
有名な「赤壁の戦い(レッドクリフ)」の物語には、諸葛孔明が、孫権の軍師である周泰と共に、曹操の強大な海軍を火攻めで破る計画を立てる場面から始まります。しかし、勝利には東風が必要で、季節的に不利な冬には北西風が吹いていました。諸葛孔明は奇門遁甲を用いて風向きを変え、戦いに勝利するための条件を整えます。
このエピソードは『三国志演義』において、ややロマンチックに描写されていますが、諸葛孔明が実際に風を呼んだわけではありません。地の利である奇門遁甲に基づいた風向きの予測で、攻撃に最適な時を見極めたのです。
また、諸葛孔明は『孫子の兵法』を活用し、見せかけの儀式や祭壇を設けることで敵を欺き、戦術的有利を得ると同時に、自軍の士気を高めることに成功しました。これらの策略は、奇門遁甲の知識だけでなく、戦略的な思考と鋭い観察力を組合せた結果といえます。
奇門遁甲の基礎概念
奇門遁甲の根底には、「天の時」「地の利」「人の和」の三要素があり、これらが調和することで最大の吉運を引き寄せることができると考えられています。「天の時」で適切な出発時間を選び、「地の利」で最良の方位を決め、「人の和」で人間関係の調和を図るという形で選吉を行います。
奇門遁甲では、「天盤」「地盤」「八門」「九星」「八神」「九宮」という6つの要素を用いた複雑な計算により、特定の時期や場所のエネルギーの質を読み解きます。
吉方位取りとは、運の良いタイミングを見極めたり、特定の場所での行くことでもたらす吉作用を得ることです。例えば、引越し、旅行、大切なビジネスミーティングの日程設定など、人生の重要な決定をするときが、この奇門遁甲を活用するチャンスです。
年盤・月盤・日盤・時盤
奇門遁甲には4つの盤があり、用途に応じてどの盤を使用するかが決まります。
年盤|作用は60年
月盤|作用は60か月(5年)
日盤|作用は60日(2か月)
時盤|作用は60刻(5日)
日常生活やビジネスでは、時盤を最も使います。二泊以上の旅行や出張なら日盤×時盤の両方が吉になる日時を選びます。
移転は月盤×日盤を使います。奇門遁甲において、一般人は年盤は使用しません。首都や大企業が本社を移転するときなど、大人数が移動するときのみ使用します。
吉方位(吉格)の運気一覧
吉格一覧
吉格には青龍返首(せいりゅうへんしゅ)、飛鳥跌穴(ひちょうてつけつ)、玉女守門(ぎょくじょしゅもん)、乙奇得使(おつきとくし)、丙奇得使(へいきとくし)、丁奇得使(ていきとくし)、乙奇昇殿(おつきしょうでん)、丙奇昇殿(へいきしょうでん)、丁奇昇殿(ていきしょうでん)、天遁(てんとん)地遁(ちとん)、人遁(じんごん)、神遁(しんとん)、鬼遁(きとん)、雲遁(うんとん)、風遁(ふうとん)、虎遁(ことん)、龍遁(りゅうとん)があります。
以下、簡単な象意です。
青龍返首|成功・発展運、財運、積極性
飛鳥跌穴|労せず功あり(棚ぼた運)、名声
玉女守門|恋愛運、夫婦円満、玉の輿運、駆け引き、知恵、悲しみの改善
乙奇得使|恋愛・結婚運、人間的な魅力の向上
丙奇得使|財運、権力・積極性アップ
丁奇得使|知能の向上、要領が良くなる、視野が広くなり成功する
乙奇昇殿|精神の安定(開運の補佐)
丙奇昇殿|積極性、財運の補佐
丁奇昇殿|旅行運、頭脳明晰
天遁|財運、商売繁盛、アイデア運、人脈運
地遁|開運のはじまり(凶体質から吉体質へ)
人遁|人徳の向上、女性の良縁、対人関係良好
神遁|最強の財運、運命強化、恋愛運、和合、対人関係運
鬼遁|入試・試験、計画性の向上、成功運
虎遁|努力が実る、計画性の向上
龍遁|勇敢になる、精神的な成長、問題解決能力
風遁|人気運、仲間が増える、段取りが良くなる
雲遁|最悪の運気のとき、他人に救われる
凶格一覧
凶格には青龍逃走(せいりゅうとうそう)、白虎猖狂(びゃっこしょうきょう)、朱雀投江(すざくとうこう)、騰蛇妖矯(とうだようきょう)、大格(だいかく)、小格(しょうかく)、刑格(けいかく)、戦格(せんかく)、伏宮格(ふきゅうかく)、飛宮格(ひきゅうかくく)、太白入榮(たいはくにゅうえい)、榮誘入白((えいわくにゅうはく)、六儀撃刑(りくぎげきけい)、五不遇時(ごふぐうじ)など、まだほかにもありますが、凶方位は活用の際は使用しませんので象意は一部紹介のみします。
青龍逃走:親しい人や力になる人から見放される
白虎猖狂:傷害に遭いやすい
朱雀投江:試験に落ち、訴訟は敗訴
騰蛇妖矯:楡衣を着せられる
応用方法:日常やビジネスでの奇門遁甲の使い方
移転の吉方位
移転では月盤と日盤を主に使います。
日常生活やビジネスでの使い方(旅行も)
・奇門遁甲を用いた日常生活の中での実践的な例(旅行、引越し、重要な会議のスケジューリングなど)。
・ビジネス上での奇門遁甲の応用例と成功事例。
・吉方位の活用方法や時間の選定など、奇門遁甲を使った具体的な応用方法。
吉凶を判断するための基本的なルールや方法。
・殺生はしない
・無理な使い方はしない
・一球入魂的な使い方が効果ありとされる